教育学部の大学生による【やさしい学校教育まとめ】

教育について勉強中!北海道の大学生です。誰にでもわかりやすいように学校教育についてまとめていきます!

教員志望者向け大学の選び方③ ~北海道・札幌市の大学の選び方~

前回教員を目指す際の大学の選び方について話をしました。

 

今回は北海道・札幌市の教員になるための大学の選び方について考えていきます。

学力や偏差値はご自分で何とかしていただくとして、今回は道内の大学のみ取り扱います。あくまでも僕個人の経験や考えなので、まあそういう考えもあるんだなくらいに思ってください。

 

  

小学校の先生編

まずは北海道教育大学がおすすめです。その中でも札幌市の小学校は、圧倒的に北海道教育大学札幌校出身の先生が多く在籍しています。カリキュラム改編前の岩見沢校の先生もいる他、釧路校や旭川校出身の先生もちらほら見受けられます。

北海道教育大学のほかに、道内で小学校教員免許を取得できる学校は札幌学院大学北翔大学北海道文教大学の3校と、二種が國學院大學北海道短期大学部北翔大学短期大学部です。道内私大の他は道外の大学や通信教育で免許を取得した先生も少数ですが居ます。

 

小学校はライバルが少ないため、教員採用試験の合格率が比較的高く、高校受験内容さえ押さえておけば大丈夫です。

特に、北海道教育大学では周りも教員採用試験を受ける人が多く、勉強のタイミングがつかめたり、受験情報などを簡単に手に入れられるなど、教員を目指しやすい環境が整っています。

 

 

中学校の先生編

中学校の教員免許は取れる大学が多いため、教員採用試験の倍率も高くなります。大学卒業時から受験して30歳過ぎても採用されないケースもざらにあります。人間性か基礎学力に問題がある人も多いそうですが。

 

中学校の教員免許は文学部なら国語、理学部で数学、というように教員養成課程以外でも取得が可能です。中学校は教科によってかなり変わってきます。自分がどの教科の先生になりたいかを考えたうえで、文科省のサイトで検索してみてください。

平成29年4月1日現在の教員免許状を取得できる大学:文部科学省

 

教員養成課程では教育について幅広く学んだり他校種の免許も取れます。

教育学部以外はその専門を詳しく学ぶことができるので、知識が豊富で、より学問的な視点から教育に携わることができると思います。

 

ただ、教育学部以外から教員を目指す場合に一つ頭に入れておかなければいけないのが、とても大変ということです。2つの壁があり、1つ目は免許取得、2つ目は教員採用試験対策です。

免許取得のためには各学部の授業に追加で教員免許取得のための授業を受けなければいけません。例えば北海学園大学の理系学部で教員免許取得するためには夕方に終わった学部の授業後、自転車やタクシーでキャンパスを移動して夜まで教育についての講義があります。他にも、1か月近くかかる実習を受ける必要があります。教育学部なら全員受ける普通のことですが、他の人が遊んだり就活している中で実習に通うのはかなり大変です。

2つ目の教員採用試験対策について、学部に教員志望は指折り数えるほどしかいない場合があります。その場合、勉強のペースを保つのが大変だったり、先輩から話を聞く機会も限られます。面接練習の時間が取れず、合格が先送りになる場合もあります。

 

 

高校の先生編

基本的には中学校と同様なので上記を参考にしてください。高校では生徒指導(生活指導)の機会が少なくなったり、総合的な学習の時間や道徳の時間がないこともあり、各教科の専門性が求められます。そのため、中学校に比べて教育学部出身の先生よりも、その他の学部出身の先生が多く在籍しています。

高校生は次の進路が大学ということもあり、中堅以上の高校では特に、先生の学歴を気にする傾向も少しはあります。その高校の進路実績の平均以上の大学出身というだけで尊敬される傾向にある気がします。まあ別に悲観する必要もなく、堂々と授業をしていれば、生徒は授業が上手な先生についてきてくれるでしょう北海道大学出身の片言英語の先生よりも北星学園大学出身の英語ペラペラな先生が大人気だったり…

 

 

以上で学校種別大学の選び方について解説をしました。もちろん進路は千差万別で、いろんな先生がいるからこそ学校も盛り上がり、先生同士学び合うことができると思います。どんな道を通ったとしても、自分の目指す目標に向けて頑張ってください。

今回の記事が一人でも多くの受験生に参考になれば幸いです!