教育学部の大学生による【やさしい学校教育まとめ】

教育について勉強中!北海道の大学生です。誰にでもわかりやすいように学校教育についてまとめていきます!

北海道・札幌市で教員採用試験を受けるなら① ~試験内容~

まず、札幌市と北海道は試験問題と試験日が同じで、併願することができません。そのため、どちらに受験するか考える必要があります。

 

札幌市に合格した場合、勤務校は札幌市内のみです。もちろん地域差はありますが、研修の機会や施設も多く、安定した教員生活を送ることができるでしょう。

北海道の場合は各管内ごとに配属希望が出せるそうです。やはり札幌に近い石狩管内などを希望する人も多く、希望がなかなか通らない人もいます。自然豊かな環境でのびのびと教員生活が送れる他、へき地手当や離島手当などもあり、札幌市よりも給料は高くなる人が多いそうです。

 

ちなみに高校の先生になりたい場合は受験区分は北海道のみです。北海道で採用されるか、札幌市中学校で採用されたあと札幌市立高校に配属になるかの2パターンが多いようです。札幌市立の高校7校を除いてあと全部道立高校ですからね。

また、高校情報は受験区分がありません。そのため、他の免許の受験区分で受験した後に、情報の免許を持っていた場合に配属になるという形になります。

 

 

  • 試験日

5月中旬に願書締め切りがあり、自己推薦書を提出した後、6月下旬に1次試験、8月上旬に2次試験があります。

例年は1次試験は日曜日のみ、2次試験は金曜日から日曜日の中から1~2日間の日程です。2次試験は筆記検査が土曜日、個別面接や実次試験が3日間のうちから指定されます。

 

  • 試験の内容

・自己推薦書:教員を志望した理由や今まで大学生活や実習等で学んだことを記載します。

・1次試験:教養試験(一般教養・教職教養)60分、専門試験60分

・2次試験;面接試験(個別面接Ⅰ・Ⅱ)各20分、教科等指導法60分、心理検査(YG性格検査)15分ほど、実技検査(受験区分ごと)

 

 

試験の内容にはあえて『自己推薦書』も加えました。というのも、この自己推薦書がかなり重要で、8月初めの面接時に使用されるまで、3か月ほど期間が空きます。そのため、自分の経験や考え、強味を面接でアピールできるような内容を考えておく必要があります。もし、誤字脱字や考えの変化があったとしても、面接日まで差し替えることができないため、他の人にも見てもらうなどして、何度も見直しましょう。文章は手書きでもPCで入力して印刷しても大丈夫です。

 

1次試験は高校入試レベルの一般教養、教育の歴史や法律が問われる教職教養、受験区分ごとに教科の内容や学習指導要領の記述が問われる専門試験の3つの内容が出題されます。詳しい内容については次の記事に試験対策と称して記載しておこうと思います。

 

 2次試験は自己推薦書について問われる個別面接Ⅰと、体罰やいじめなどの問題や、教職に関わる考えについて問われる個別面接Ⅱがあります。札幌市では、『札幌市学校教育の重点』という冊子からの出題もあるので、自分の考えや教師になってからどんな活動をしたいか考える必要があります。

教科等指導法はその教科の授業をすると仮定して、単元計画や授業計画の穴埋めをしたり、学習指導要領の文言を書いたりします。小学校は国語と算数の出題があります。

心理検査は事前の対策は不要で、試験当日の説明を聞いてマークするだけで大丈夫です。

実技検査の有無は教科に寄ります。小学校や中高体育、音楽で実技があります。小学校はピアノと水泳があり、『もみじ』や『こいのぼり』などの小学校歌唱共通教材の中から、和音をつけて両手で弾きながら歌います。水泳は25メートル泳げばOKです。

 

 

こうした内容は受験要綱に記載があるので、興味のある方は各教育委員会のHPをチェックしてみてください!