教育学部の大学生による【やさしい学校教育まとめ】

教育について勉強中!北海道の大学生です。誰にでもわかりやすいように学校教育についてまとめていきます!

教員志望者向け大学の選び方⑤ ~北海道教育大学 キャンパス別解説~

北海道教育大学には、札幌校、旭川校、釧路校、岩見沢校、函館校の5キャンパスに分かれています。その中で、自分はどこに行きたいか考える際のヒントになればいいなと思い、この記事を書きます。

僕は決して北海道教育大学の関係者でも回し者でもないですけど!

 

※カリキュラムがおよそ10年ごとに再編されています。直近では2015年度入学生(現4年目)から現在のカリキュラムが適用されています。それ以前の卒業生には話が通じない恐れがあるのでご注意ください。詳しくはHPやwikiなどへ。

ex)生徒「先生って数学の先生だから○○専攻だったの?」

  先生「は?○○専攻ってなんだ?先生は△△課程だったぞ」

 

  • 札幌校

教員養成課程があります。特別支援教育専攻や理数教育専攻などの各専攻ではそれぞれの専門教科の学びに加えて、小学校教員免許に必要な授業の履修、他専攻の授業をとる人もいます。体育専攻で中高体育に加えて小学校と中高国語をとったり、音楽専攻で中高音楽に加えて、小学校と特別支援といった授業のとり方ができます。また、保健室の先生を要請する養護教育専攻があるのは札幌校だけです。(他は道内に北翔大学のみ)

札幌校と同様に教員養成課程が設置されています。旭川校の特徴は、教科教育に力を入れているということです。札幌校では2年後期や3年前期から配属されるゼミが、旭川校では1年時から配属されます。ゼミでは社会科専攻の中でも歴史学について研究するなど、自分の専門にとことん詳しくなることができます。例えば小学校教員になったとしても、自分の専門があることは大きな強みとなります。

  • 釧路校

札幌校、旭川校同様に教員養成課程があります。釧路校は1年次から学校へ行って学ぶ機会が豊富だったり、地域の活動や自然環境と関わる機会が多く設定されています。複数の学年が1クラスで学ぶ複式学級や少人数指導の方法について学ぶへき地校体験実習など、実践的な学びをすることができるのも特徴です。寮生活や一人暮らししている人も多く、学校の内外で仲間との一体感があります。

芸術・スポーツ文化学科では音楽、美術、スポーツに特化した学びができます。サッカー部が天皇杯でJ1のチームと対戦したり、野球部の選手がプロ野球育成ドラフトで指名されるなど、スポーツが盛んなイメージがありますが、他にも美術展覧会の開催や管弦楽団の活躍など、多方面で活躍している華やかな岩見沢校では、専門科目のほかにビジネス科目の学びがあり、それぞれ特技を生かした人材養成を行っています。

  • 函館校

 国際地域学科では国際的視野や地域学を踏まえた教育や地域振興に貢献する人材を育成しています。教員養成課程との違いは、学生が自主的に地域貢献のためのプロジェクトを提案し、実践している点です。教員免許についても地域教育専攻では小学校や特別支援の免許、地域協働専攻の国際協働グループでは国語や英語、地域政策グループでは社会や公民、地域環境化学グループでは数学や理科の免許を取得することができます。

 

 

これらの5分校特徴において、もっとも違いが表れるのは就職先だと思います。教員養成課程のある札幌校、旭川校、釧路校では、教員免許の取得が卒業要件となっており、全卒業生のうち6割近くが教員、1割が進学しています。

一方で岩見沢校と函館校では逆に、半数以上が民間へ就職し、教員への就職は1~2割ほどとなっております。

 

家から近いから、偏差値が自分に合っているからといった進路の決め方もあると思いますが、行く大学のことと卒業後の進路を見据えたうえで大学選びをすべきだと思います。

 

上記の文章は完全に僕の主観ですので、誤りもあるかもしれません。質問、意見、要望などありましたら是非コメントをお願いします!